Sparkling!
第27章 蜜月 〜side B〜 ② (S × M)
潤side
息を切らしながらこちらに向かって全力疾走してくるにの。
そのあとをやっぱり必死になって追いかけてくるりーだーと相葉さん。
最後尾のりーだーを呼び止め、ことの顛末の説明を求めた。
智「にのに膝枕してほしいなあ、と思って?」
やべ、と遠くなって行く背中に追いすがるようにりーだーは走り去っていった。
俺とりーだーのやり取りを聞いていた翔さんが、
体の奥から声を絞り出すように俺に話しかけてきた。
「どうみても相葉くんの勝ちだろ?」って。
にのはイヤかもしれないけど、と付け加えて。
潤「じゃ、俺たちも帰ろっか?」
翔さんは大きな目を細めて頷くと、
回りに人が見ていないことを確認した上でキスしてくれた。
「俺に風邪、うつす気?」
なーんてことを言いながら、
俺も翔さんにキスしてやった。
「いいよ?翔さんが看病してくれるんなら?」
向こうから人が歩いてくる気配がして、
慌てて翔さんから離れた。
でも、また、人の気配がなくなると触れるだけのキスをした。
こんなスリルを味わうのも悪くない、けど、
やっぱり俺は、翔さんと2人っきりでイチャイチャしたいなあ。
ね?翔さんも思うでしょ?
蜜月 〜side B〜 ② (S × M) end.