Sparkling!
第35章 片想いは終わらない( A × S )
雅紀side
何となくはぐらかされてしまった気がしないでもないんだけど、
やっぱり忘れられなかった。
りーだーとイチャイチャしてた時の翔ちゃん。
顔を真っ赤にして恥じらう翔ちゃん。
可愛くて、すんごく可愛くて、
頭から離れなかった。
「はー…。」
和「………。」
潤「…どうした?」
和「あれ…」
アゴで俺を指し示す、にの。
和「本気になっちゃったみたいですね?」
潤「そうだね?」
和「応援してあげたいのはやまやまなんですけど…」
翔「ほーら、智くん、寝ちゃダメ!もうすぐ収録だから!」
智「だって…眠い…」
翔「あなたの場合、寝過ぎて眠いだけでしょ?」
ほら、起きて、と、
りーだーの頬っぺたを両手で挟むようにしてぺちぺちと叩いた。
智「んー、じゃ、キスして?」
翔「だ、ダメだ、って!?みんな見てるから。」
智「んじゃ、寝る。」
と、困り顔した翔ちゃんの膝の上に頭を乗せ、
すうすうと寝息をたて始めた。
しょうがないな、と、言いながらもりーだーを見つめる翔ちゃんの目は、
とてつもなく優しかった。