Sparkling!
第37章 真夜中は青い花
智「ねぇにの、今日、飲みに行かない?」
和「…いいですよ?」
今日は、にの。
智「じゃ、行こっか。」
にのの腕に自分の腕を絡ませ、
笑顔で見送る相葉くんや、険しい目線を送る松潤やらをかわしながら、
そして、もちろん、俺の熱視線をもかわし、
素知らぬフリで楽屋をあとにする。
ふと、顔をあげると、
二人が出ていった後も、ドアの向こうに見えているであろう二人の背中を見ている二人の男。
先に視線を逸らした相葉くんと目が合うが、
慌ててスマホに目線を落とす。
松潤も、
膝にうつ伏せた雑誌をひっくり返してぱらぱらとページを捲る。
彼もまた、俺が見ていることに気づき、仏頂面で今しがた開いたページを読み始める。
そして、俺もまた、読みかけの新聞を広げた。
みんな、明日こそ、と淡い期待を抱きながら、
彼の笑顔が向けられることを祈りながら日々を過ごしている。
いつか、自分一人に向けられることを祈りながら、
みんな…
真夜中にしか咲かない花の姿を追いかける。
「真夜中に咲く青い花」end.