テキストサイズ

Sparkling!

第37章 真夜中は青い花



だから、と言って、



智くんが、メンバーの誰彼構わずにヤる、ってことを許したワケじゃない。



ワケじゃないけど…



智「ね…翔くん、今日、翔くんのところ、行ってもいい?」


「あ……うん。」


智「じゃあ…決まりね?」



俺の手に絡まる、智くんの綺麗な指先。



智「あ!!にの、おはよ♪」


和「おはようございます。どうしたの?今日はご機嫌じゃないですか?」


智「ふふふ。今日ね、翔くんとご飯食べに行くの。」


和「へぇ…」



一瞬、にのと目が合う。



『今夜の相手は翔さん。』



って、言うみたいな、目でにのは俺を見た。



…にのは気付いてる。



相葉くんも多分、分かってる。



松潤は…



潤「はよ…」



ニット帽を目深に被り、マスクをつけ、いかにも眠そうな顔で現れた松潤。



潤「翔さん、おはよ。」


頑張って作ったような笑顔で俺に声をかけてきた。


潤「おはよ、りーだー?」


智「おはよ、松潤。」




………普通だ。



もしかして、知らないのか?



智くんが、俺ら全員と関係してること。



柔らかい眼差しで智くんの一挙手一投足を見つめる松潤。



だが、その優しい眼差しも、







今では氷の欠片のように、冷たくて鋭い。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ