Sparkling!
第1章 ややこしい話。
おっしゃる意味が分かりかねますが…。
「幸せならそれでいいんだけどさ…。」
遠い目をする松潤。
だから、また、ファンが増えるって!(別にいいやろ。)
ゆっくりと歩き出したその哀愁漂う後ろ姿。
その姿を見てハッとする俺。
まさか、松潤…。
「あのさ、間違ってたらごめん、もしかして…。」
「え…?」
えーと、この場合は智くん?にの?
松潤のタイプってどっちなんだろう?
でも、にのって聞いたことあるよーなないよーな…。
「翔さん…?」
「あの二人がまだ付き合ってるって決まった訳じゃないから。」
「え?あ、うん。でも、なんで?」
「いや、何でって…。」
松潤の好きな人って…。
言葉を濁す俺を見て不敵に笑うイケメン・松本潤。
「言っとくけど、俺はあの2人のどちらかが好き、って訳じゃないから。」
「へっ?」
じゃあ、あの哀愁を漂わせた背中の意味は?
「逆にあの2人(大宮のこと)が付き合ってたとしてもお互いに好きって訳じゃないんじゃない?」
「……」(←思考がフリーズ状態)
「翔さん。」
「…はい?」
「俺、待ってるから。」
「へっ?」(←2回目)
俺の両手を握りしめてくる松潤。
「もし、翔さんが相葉くんにフラれたらその…。」
な、何?この展開。