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Sparkling!

第39章 お持ち帰り。



翔side


ただならぬ智くんの様子が気になった俺は、二人の後を付けた。



いた……。



二人の姿は、今となっては極々限られたスタッフしか出入りしていないような棟にある会議室にあって、



腕を擦りながら上目で睨む相葉くんに気圧されるみたいに智くんが俯いていた。



どうした、ってんだろ?



相葉くんが、智くんと松潤が飲みに行った、って、話をしただけで智くんの顔色が変わった。



もしかしたら、智くんが浮かない顔をしているのって…



それに、滅多なことでは酔い潰れるまで飲むことなんてないのに、



そんなになるまで飲んでた、ってのも気になるし。



さらにドアを開け、そのドアで体を隠すようにしながら身を乗り出し、二人の話に聞き耳を立てた。



それでも、途切れ途切れにしか聞こえてこない会話。



よっぽど聞かれてはまずい内容なんだろう。



時々キョロキョロと辺りを見回しながら、智くんは人差し指を唇の前に立て声を張りそうになる相葉くんを制した。



そんな中、漸く拾い上げることが出来た智くんの声。



智「覚えてないんだよね?」



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