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「平気。ホントに大丈夫だから。」



いつものようにヘラヘラ笑ってみせた。



ホントは、翔くんに幻滅されてもいいから何もかも正直に話して楽になりたい、って気持ちもある。



反面、嫌われたくない、って気持ちもあった。



そんな空気の時、前室のドアがいきなり開いて、相葉ちゃんが入ってきた。



雅「あ…いたんだ。静かだったからてっきり…」



ごめんね〜？と、にこにこ笑いながらいつもの場所に座った。



雅「あっ!!リーダー、この間、松潤と飲んだんだって？」


「えっ!?」



思わず声を上げたおいらと翔くんの目が合う。



雅「リーダーが珍しくべろんべろんに酔っ払ってて大変だった、って。」


翔「へ、へぇ…そうなの？」



笑顔で相槌を打っているように見えるけど、翔くんの横顔は引きつっていた。



松潤のやつ、どこまで相葉ちゃんに喋ってんだろう？


おいらの背中をイヤな汗が伝う。



「あ…あの、相葉ちゃん？」


雅「ん？何？」


「ちょっと…」



キョトンとおいらを見たままボーッとしてる相葉ちゃんの腕を掴んで前室を出る。



雅「ちょっ…！リーダー痛い、って!!」


「あ……ごめん。」



慌てて手を離すと、相葉ちゃんの上着の袖にはおいらの手の痕がくっきり残っていた。