Sparkling!
第41章 TOP SECRET Ⅱ (S × N)
翔side
智「ね、翔くん、ちょっと耳に入れたいことがあるんだけど?」
「何々?どうしたの?」
智くんと一緒の仕事が入っていたある日。
徐に、智くんが話しかけてきた。
智「実はさ、松潤の友だちで、ニノと付き合いたい、ってヤツがいる、って聞いたんだけど…」
「へ、へぇ、そう?」
智「ほら、翔くんもニノのこと気になってる、って言ってたじゃん?だから、知っといた方がいいかな?と思って?」
「そう?」
平静を装ってはみたものの、動揺していることを悟られないように俺は、
ちょっとトイレ、と言って、スマホを握りしめ控え室を出た。
この時、
智くんと松潤の謀にまんまと乗せられてる、って、
ちょっと考えたら分かりそうなことさえ気づく余裕もなかった。
和『はい?』
「えっ!?あっ!?ニ、ニノ?」
和『なに驚いてんの?俺の電話なんだから俺が出るに決まってんでしょ?』
「いや…そう…だけど…。」
…まさか、電話に出る、って思ってなかったから…。
「あ、あのさ、ホラ、この間言ってたメシ、食べに行こう、って、話…」
ああ、と、電話口でも伝わるぐらいに、ニノの声が明るくなる。
和『魚介以外だったら何でもいい。翔さんに任せるよ?』