Sparkling!
第42章 ××期?な二人。
智「……くん、翔くんてば起きて?」
「ん……」
いつも?のように、おはようのキスをしようと、お越しにきてくれたはずの智の手を引き寄せる。
智「ちょ…翔くん、何やってんの?」
「何やって…って…朝のチュー…」
すると、逆に智に思いっきり腕を引っ張られる。
智「チューしてる場合じゃないの!!早く起きなよ!今何時だと思ってるの?」
「へ…?」
寝ぼけ眼でスマホの時間を見た俺は、一気に現実に引き戻された。
智「早くご飯食べて?もうすぐマネージャーが来るから?」
「…ごめん。」
いつもは味わって食べてる朝飯も、味噌汁やお茶で流し込むみたいにしているせいか、味が分からない。
智「あと、十分程で着く、って?」
遠くで智が大声を張り上げる。
そして、俺がメシを食べ終わったあと、出かける準備万端の智が姿を現した。
「あれ?今日出掛けんの?」
キョトンとした顔で俺を見たあと、眉を不機嫌そうに寄せた。
智「どこ…って、仕事だけど?」
「えっ?だって、あかりや航や櫂は…?」
智「何の話?」
「いや…だから…智くんまで出かけちゃったら、子供たちは誰が面倒みるんだよ?」
智「子供…たち?って?」
智の顔が、不機嫌そうな顔から不思議そうな顔になった。