Sparkling!
第42章 ××期?な二人。
「もう笑うな、って?」
迎えの車の中、笑いを必死で堪えていた智の目には涙が浮かぶ。
智「だ…だって…子、子供、って…僕と翔くんの…」
「…夢の中の話なんだからもーいーじゃん?」
あー、可笑しい、と、智は目元の涙を拭った。
智「その夢の話、前にもしてたよね?」
「…うん。」
ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくる智から顔を必死に逸らす。
智「…欲しいの?」
「何が?」
智「子供。」
「そりゃあ…」
智「じゃあ…別れよっか?」
「はぁ?」
智の唐突な申し出に、さっきまで逸らしていた顔を間近に寄せた。
智「だって、子供が欲しいんでしょ?僕、産めないし?」
「いやっ…そう意味じゃなくて…」
智「じゃ、どういう意味なの?」
口ごもる俺を、智は泣きそうな顔で唇をキュ、と噛みしめ睨みつける。
「ごめん…俺…」
涙ぐむ智の膝の上に置かれた手。
そっと手を重ねてやるとそっと握り返される。
そして、片方の手を智の頬に添え引き寄せようとするも、智の綺麗な手が伸びてきて、
くるり、と強引に顔の向きを変えられる。
「「・・・・」」
視界に入ってきたのは、ガッカリしたように肩を落とすメンバーの面々。
お…お前ら、せっかくのいいところを…
俺はなあ、今日はまだ…
まだ、智とチューしてねぇんだよ!?(←そこ?)