Sparkling!
第44章 怒ってるんだからね?(O × N )
で、おじさんの話によれば翔さんは一人で帰った、って言ってたけど、
実は翔さんにせがまれ送っていったらしい。
そこは元恋人同士。
焼け木杭に火がつかないとは絶対に言いきれないでしょ?
お互いキライになって別れた訳じゃないみたいだし?
智「何怒ってんだよ?」
詰め寄る智を無視し、荷物をまとめる。
智「なあ、カズ。」
「そこどいて?」
俺の行く手を阻むように立ちはだかる智を押し退けようとした手を捕まれる。
智「怒ってる理由ぐらい言ってくれよ?」
「ホントに飲んだだけ?」
智「え?」
「あのあと翔さんとは何もなかったの?」
智「ど…どういう意味だよ?」
「だって、付き合ってたんでしょ?翔さんと?」
智「どうして知ってんだよ?」
動揺の色を隠そうともしない智に唇を噛んだ。
智「えっ?まさか、俺と翔くんのこと疑ってる?」
意外だ、とでも言うように、智は目を丸くした。
「だって、あの番組の企画だって、翔さんに精のつくものを食べさせたい、って企画だったでしょ?」
智「そんなん当たり前だろ?翔くんの番組なんだから?」
「…どーだか。」