Sparkling!
第44章 怒ってるんだからね?(O × N )
そんなことがあってからの俺たち。
俺はといえば、椅子に腰掛け、難しい顔をしている智に寄っ掛かりながらゲームをしていた。
智の険悪なオーラを感じてなかった訳じゃなかったけど、
俺は敢えて智にベタベタしていた。
が、とうとう我慢できなくなったのか、
智が、ギリギリ拾えるか拾えないぐらいの、小さな低い声で俺の名前を呼んだ。
やっぱ、機嫌悪い。
空気で分かってたけど?
「何スか?」
智「これ以上ベタベタすると…」
「ベタベタすると?何?」
智「俺、カズのこと…」
そのあとは、言葉になって出てこなかった。
何でか、って?
俺が智にキスしたからだよ?
「で、俺のこと、なんだって?」
智「…何でもない。」
「あ、そ。」
で、また、智に寄っ掛かってゲームを再開する。
ちら、と隣を盗み見ると智はニヤニヤしていた。
チョロいな。
俺たちの向かいには相葉さんとJが座ってて、Jにちょっかいを出したらしい相葉さんがJに怒られていた。
相変わらず謎な人たちだ、なんて二人を見てたら、いつの間にか智がすうすうと寝息をたてていた。
早っ…(汗)
でもまあ、怒ってるよりは智らしくていいけどね?
「怒ってるんだからね?」end.