Sparkling!
第45章 負けず嫌い (S × M )
和「スキあり!」
智「不意打ちとは卑怯な!」
逃げるニノを最年長・大野智が追いかけ、
雅「あっ!!いいなあ、俺も仲間に入れて?」
その後を天然・相葉雅紀が追う。
「……。」
取り残された俺の肩を、同じく取り残された男がたたく。
「元気だよなあ…アイツら。」
潤「ホント、いい年したオジサンなのにね?」
ゆっくりした歩調で歩き出す俺ら。
熟年夫婦かよ?って逆に突っ込まれそうなんだけど。
すると、後ろから潤がまた俺の肩を叩いた。
潤「ね…手、繋いでもいい?」
「え?」
見回すと辺りには誰もいない。
「し、しょうがねぇなあ。」
仕方なく、って体で繋いでいると、戻ってきた相葉くんに冷やかされる。
雅「もー、おっそいよ、翔ちゃんたち。何、イチャイチャしてんの?」
繋がれた手に注がれる相葉雅紀の目。
慌てて離すも、時既に遅し。
雅「呼びに来て正解。て言うかリーダーの言った通りだった。翔ちゃんたち、絶対イチャイチャしてるから呼んでこい、って?」
と、また、元気よく走り去って行く元気印。
「……。」
結局、
一番、主導権握ってんのは……
雅「ほら、翔ちゃん!松潤!」
手招きする相葉くんに導かれ、ようやく三人に追いつく。
意味深に笑う智くんが俺に近づいてきてコソッと耳打ちした。
智「先輩の言うことは聞かないと?ね?翔くん?」
「……はい。」
智くん、そのフレーズ、ズルいわ。
「負けず嫌い」end.