Sparkling!
第46章 溺愛LOVE(S × O)
翔side
朝、目が覚めると、
真っ先に隣に寝ているはずの貴方を探す。
案の定、俺の隣は裳抜けの殻で、
寝ぼけ眼を擦りながら寝室を出て、リビングに向かう。
そこには、淡い光が射し込む窓辺に佇む貴方がいた。
智「あ、翔くん、おはよ。」
「おはよう。」
微笑みかける貴方を抱き寄せキスをする。
智「いい天気だね?」
「…そうだね?」
智「釣り日和だ。」
「俺より?」
智「今日は、ね?」
フニャッと笑う。
智「翔くんもお休みでしょ?たまには一緒に行こうよ?」
少し小首を傾げ上目遣いで俺の顔を覗き込んでくる。
「でも…」
智「また、家で調べものとか?」
「まあ…」
智「じゃ…いい。」
「待って!」
俺を振り切って去ってゆこうとする腕を掴んだ。
「行くよ。行く行く!!」
智「ホント?」
嬉しそうに笑う貴方を抱きしめた。
この笑顔に、いっつも絆されんだよなあ…
準備してくるね?と、貴方は嬉しそうに奥へと消えていった。