Sparkling!
第51章 年下の男の子
智side
今俺はある男と一緒に住んでいる。
同性だからルームシェア、ってことではなくて、世間一般で言うところの「同棲」とか言うヤツで、
一緒に住んでいる男、ってのも、俺の恋人だ。
その日、何時ものごとく友だちと飲む約束してるからと不在。
……せっかく、休みが重なったのに。
そう、同じ仕事をしていると言っても同じ日に休めるとは限らない。
……当たり前か。
にしても、こんな日ぐらい一緒に居てくれても、と、イライラしながら暇潰しに、と手近な紙にイタズラ書きしてるとヤツが帰ってきた。
潤「たっだいまぁ〜♪」
酒の匂いをぷんぷんさせながら背中から抱きついてくる。
「……おかえり。」
潤「何してんの?」
無視して絵を描き続ける。
潤「やっぱ、大野さんは絵が上手いね?」
俺は手を止め、首だけちょっと動かしてヤツを見、こう言った。
「ちょっと退いてくんない?」
俺の不機嫌さが想定外だったのか、潤はあっさり俺を解放した。
「お風呂、いつでも入れるから。」
と、ゆっくり立ち上がって、
呆然とする潤をリビングに残して寝室に向かった。