Sparkling!
第51章 年下の男の子
御手洗いから戻ってきた相葉ちゃんに、翔くんが何やら耳打ちすると、相葉ちゃんは楽しそうにうひゃうひゃと笑った。
雅「二人ともおめでとう!幸せになってね?」
潤「ありがと。」
ありがとう、じゃない!!
俺のことはどうなるんだよ?
涙目で睨み付けてる俺を、三人がヘラヘラ笑いながら見てる。
なんだよっ!!みんなして俺のこと……
居たたまれず前室から立ち去ろうとする俺を、誰かの手が止める。
潤「……ごめん。悪のりし過ぎた。」
でも……と、言いながら潤は手をさらに引き寄せ抱きしめた。
三人の中の誰かがヒュウ、と冷やかす。
誰かが突然入ってきたらどうすんだ?と、常識的な野次を飛ばすのは恐らくニノだろう。
潤「揶揄ったのはマジで悪かった。だから許して?」
謝る低い声に唇を噛みしめる。
雅「も〜松潤、ふざけてないで真面目にしないと伝わんない、って?」
和「お前にヘラヘラしながら言われても重みないけどな?」
雅「え?何?俺、真面目なこと言っちゃいけないの?」
翔「そ、そんなことないけどさ?」
……翔くん、声、笑ってる。
和「あ、言っときますけどヤった、って報告はいりませんからね?」
しねぇわ!!
この日、収録が終わるや、潤に抱き抱えられるようにして車に乗り込む。
そして、隣り合った後部座席で俺に笑いかけた。
潤「で?実際はどうなの?」
「な、何が?」
潤「どっちが可愛かったの?俺と翔さん。」
「そりゃあ…」
言いかけた時、むにっと頬っぺたが左右に引っ張られる。
「ひゅん…れす。(注:潤、です。)」
すると、少し笑ってキスされた。
そうそう。あの時も、笑った顔はずば抜けて可愛かったな?
潤「俺も…」
今、この目の前の顔みたいに。
でも……ちょっと言わせてもらったら、もう少しガタイが小さかったらよかったけど?
まあ……俺らも心身ともに大人になった、て、ことで。
end.