Sparkling!
第51章 年下の男の子
和「……狙ってたんですか?」
「そっ、そんなんじゃ…」
和「……狙ってたんですね?」
「いやあ…当時はどっちも可愛かったから…」
翔くんならともかく、ニノには嘘ついた、ってすぐバレるだろうから誤魔化せるハズがない。
潤「……誰が可愛かったって?」
俺の背後に潤が張り付いていたことに気付き、背筋が凍った。
そこへ、ニノが火に油を注ぐようなことを言うもんだから堪ったもんじゃない。
和「この人、昔、翔さんとJ、二人とも可愛すぎてどっちにするか迷っていたんですって?」
潤「へぇ…そうなんだ?」
潤の視線と俺の視線がゆっくりと合わさる。
冷たい汗がじわじわと吹き出し、背中をゆっくり伝い落ちて行くのを感じる。
潤「じゃあ…さ…」
潤がニコニコしながらニノに近づいていって、ガシッ、と肩を組んだ。
俺も翔くんも、肩を組まれた本人のニノもビックリして潤を見た。
潤「俺、今日からニノと付き合うから。」
和「えっ?」
潤「じゃ、そういうことだから。」
「ち、ちょっと待って!」
潤「何?邪魔なんだけど?」
「あ…あのホントに……」
潤「俺にも選ぶ権利あるから?」
な…何で?
何でそういうことになるんだ?
突然の展開に俺が目を白黒させていると、何となく潤の思惑を察した翔くんが口を開く。
翔「……いいんじゃない?」
し、翔くん、何て?
翔「智くんより全然お似合いだよ?」
潤「やっぱり?ありがと。」
すべての思惑を察したニノが潤の腕にしがみつく。
和「俺は特に問題ないですけど、大野さんはどうなんの?」
潤「どう……って、もう関係ないし?」
翔「じゃあ、ニノ、松潤と付き合う、ってことでいいんだよね?」
「だっ…だめだめだめ!!なんでそうなんの?」