Sparkling!
第52章 MISTAKE LOVE
雅紀side
今まさに俺は絶体絶命のピンチに陥っていた。
何でか、って?
翔「返事、言おうか、と思って?」
返事?返事、って何の?
翔「俺も君のことは前から気になってたんだ。だから、付き合おう?」
「は?」
何言ってんの、この人?
「あ……あの…」
翔「早速なんだけど、今度の日曜日、どう?空いてる?」
「え?ま、まあ…」
翔「じゃあ、決まり!!」
待ってるから、と、
何がなんだか分からないうちに約束させられてしまい、
ことの顛末を今、仲のいい友達に説明していた。
和「櫻井翔、って、あの櫻井センパイ、のこと?」
潤「二年にして生徒会の副会長で、サッカー部のエースの?」
「まあ………」
和「やったじゃん?」
潤「ああ、マジすげぇよ、雅紀。」
「いや…だから……」
和「何が不満なの?」
潤「あの櫻井翔だよ?」
「いやっ…そう…だけど…」
和「何なの?さっきから。」
潤「そうだよ?あんな雲の上の人を射止めるなんて。人生ウハウハじゃん?」
和「あの人よりいい人なんている?」
潤「そうだよ?有り難く付き合っちゃえよ?」
俺の話をろくに聞こうともせずに捲し立てる二人に俺はついにキレた。
「だーかーらー、間違えちゃったんだってば!!」