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第52章 MISTAKE LOVE



和「は?間違えた?」


潤「ラブレターのいれた場所を?」


「……そうなんだよ。」


そう、あろうことか、



俺には好きな子が別にいて、



もちろん、女の子なんだけど。



その子の下駄箱に手紙を入れようとして、その一列隣に入れてしまったらしい。



今時古典的なアプローチだと思ったけど、俺が好きになった子は学校一、と言っても言い過ぎじゃないぐらいの可愛い子で、



彼女の連絡先も聞けない野郎どもの恋文で彼女の下駄箱はいつも一杯だった。



同じく、俺が間違えて手紙を入れてしまった櫻井センパイの下駄箱も同じように、女子からの手紙でパンパンで、



俺は間違いなく彼女の下駄箱に入れたものだと信じて疑っていなかったのだ。



和「ふーん、でもさあ、ねぇ?」


潤「結果オーライじゃね?」


「どこが結果オーライなんだよ?」


和「だって、あの櫻井翔だよ?」


潤「そうそう。」


和「羨ましい限りじゃない?」


「だったら、カズが付き合ったらいーじゃん?」


和「は?冗談でしょ?俺、あんな優等生タイプ苦手だし?」


潤「……だよなあ。」




潤は意味深に笑った。



和「な、何だよ?」


潤「いや、別に?」


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