Sparkling!
第53章 Crazy For You
こうしてめでたくカズと付き合うことになった俺は、
帰宅部だ、と言うカズに合わせて、部活終わりや生徒会の会合が終わると速攻帰っていた。
当時はまだ初々しさがあったカズに合わせるように俺もそれらしく振る舞っていた。
ある日のこと。その日に限ってカズが人気のない方へとばかり行きたがった。
不思議に思っていると、その謎はすぐに解けた。
和「あ…あの……センパイ。」
「ん?どうした?」
声がした方にくる、と顔を向けると、カズが目を閉じ唇を突き出していた。
こっ…これは……?
辺りを見回すと誰もいない。
カズ、お前はなんて可愛いんだ。
俺はカズの肩を抱くと、触れたか触れないかぐらいのキスをした。
カズはうっすらと目を開け恥ずかしそうに背を向けた。
あーもー可愛い過ぎ!!
自分からキスをねだっておきながら恥じらうなんて?
で、そんな気持ちがただ漏れていたんだろう。
優等生なのに実は遊び人だった翔くんにあっさりバレた。
翔「キスまで終わったんならあとはあれだね?」
ガンバって?と、翔くんは制服のポケットから何やら取りだし俺に手渡した。
?……なんだこれ?
翔「あとは脱・童×だよ?ガンバ!!」
翔くんに手渡されたものを見て絶句した。
てか、翔くん、こんなもん、持ち歩いてんの?