Sparkling!
第54章 サクラサク?
潤side
俺は今、ある人のために朝食を作ってる。
作ってる、って言うほど手はかけてないにしろ、一応、パンを焼いてオムレツを作りサラダを用意し、あとはコーヒーを出せるまでにし彼を起こしに行く。
そして、起きてこないかもだけどドア越しに声をかけコーヒーを淹れに行く。
案の定、なかなか姿を見せない彼に痺れを切らせた俺は、惰眠を貪っているであろう彼の枕元へと戻った。
「早く起きないと襲っちゃうよ?」
少し身じろぎしたあとまた向きを変えまた夢の中へ。
俺だって、ホントはもうちょっと寝ていたいのに……
彼同様、夜遅くまでプレゼンの資料を纏めていたし。
……の、割には二人してヤることヤってたけど。
重怠い腰を擦りながら寝室から出ようとすると腕を捕まれバランスを崩しベッドへと崩れ落ちるように腰かけた。
翔「……おはよ。」
ドングリ眼を擦りながら半裸の体をベッドから起こす俺の恋人。
「朝飯、出来てるから。」
翔「……ん。」
身を屈めて、未だ夢の世界に片足突っ込んだままの彼の唇にキスをする。
翔「……今行く。」
モソモソと這い出し、彼は豪快に欠伸をした。