Sparkling!
第56章 ある二人の日常(山夫婦編)
智side
翔「たっだいま〜♪」
嬉しそうに抱きついてくる翔くんを思いっきり抱きしめる。
「お帰り。今日はハンバーグだよ?」
翔「お、やった♪」
待ちきれない、とばかりにテーブルにつく翔くんに笑いかけた。
豪快にかぶり付く姿をしばらく見ていたが睡魔に負け、今にも船を漕ぎだしそうな俺を見て、翔くんが寝室に付き添ってくれた。
翔くんは俺の体をベッド に横たえると寝室を出ていこうとした。
「翔くん?」
翔「ん?」
「……待ってるからね?」
やがてちょっと間を置いてから「うん。」と返事して出ていった。
しばらくうとうとしてたけどどうやら爆睡していたらしく、
隣に翔くんが潜り込んでいることに気づかなかった。
翔くんも疲れているみたいで、俺の胸に顔を埋めるみたいにしてすうすう寝息をたてていた。
俺の翔くんはいつみても可愛い。
俺は子どもみたいな寝顔を無防備に晒す翔くんの体を引き寄せた。
翔「ん…智…くん?」
「あ…ごめん…起こしちゃった?」
翔「ふふっ。平気。」
翔くんは少しだけ体を起こして、俺の唇にキスしてくれた。
翔「ねぇ…せっかく起きたんだし…する?」