Sparkling!
第56章 ある二人の日常(山夫婦編)
雅「へーえ、翔ちゃん、て意外とウザいんだね?」
隣にいたニノが、ゲーム機を持ったまま相葉ちゃんの長い足を蹴飛ばした。
和「お前、もっと言葉選べ。」
雅「……すいません。」
近くまで来たから、という理由で二人して家にやって来た。
雅「しかし、キレイにしてるね?」
と、相葉ちゃんはソファーでゆったり座りながら笑った。
和「そりゃそうでしょ?翔ちゃんだけだったらこんなキレイにしてないでしょ?」
雅「それもそうだね?」
そんな俺らの会話に割り込むようにスマホが鳴る。
「……っ!?し、翔くん?」
ニノと相葉くんがぐるっと首を回してこちらを見た。
「え?わ、悪口なんて言ってないよ?翔くんは可愛いね?って話ししてたの?」
目の前で相葉ちゃんとニノが首がもげるんじゃないか、ってぐらい上下に振っていた。
雅「び…ビックリしたぁ。」
和「翔ちゃん、怖っ!!」
「俺もビビった……」
すると、目の前の二人が俺の背後を指さし口をぱくぱくさせた。
イヤな予感がしてゆっくり振り向くと、ものすごい笑顔の……
「お、お帰り。」
翔「……ただいま。」
そこには笑顔の翔くんが立っていた。
end.