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夜が開けるまで

第5章 誤算



二人は応接間に案内された。


貴族の館のような重厚感のある暖炉のある応接間。

部屋のあちこちに飾られた高価そうな彫刻や、花瓶の数々。

壁には表彰状や鹿の頭の剥製が飾られている。



「音楽プロデューサーの三枝れい子さんよ」

「初めまして。向井拓馬です」


「あなたが向井拓馬くんね。よろしく」

マダムは興味有り気な表情で、拓馬を眺めると握手を求めた。


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