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夜が開けるまで

第5章 誤算



待ち合わせの場所に先に着いたのは由紀のほうだ。



いつもは時間を指定して待ち合わせるが、今夜に限り、時間を打ち合わせてはいない。





本当は拓馬のライブを見たかった。



ほとばしる汗が見えるほど、熱い情熱的なTakumaのステージ


その熱気に包まれると、嫌な事も忘れさせて、エネルギーが湧いてくる




たぶん、今夜は三枝れい子も見に来ているだろう。



Takumaにとって、転機となる夜になるかもしれない。






由紀はなぜか、気持ちが落ち着かずそわそわしていた。





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