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夜が開けるまで

第5章 誤算


拓馬が入社して半年。

三人入った新人の中で、一番営業成績が悪いのが拓馬だった。


入社後の三ヶ月、知り合いや友人を契約させたのはよかったが、担当エリアで契約を一件も獲得していないことが響いていた。


業界に残れるか、去って行くのかの節目が6ヶ月。



拓馬はその瀬戸際に立たされていた。






しかし、三枝れい子のおかげで、彼は夢を実現できるまたとないチャンスにある。




だが、現実には今月中に3件の契約を獲得しなければ、来月からの給料が片手にもならないことを内心、危惧していた。



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