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夜が開けるまで

第2章 新人社員



183の長身、人懐っこい笑顔の拓馬は営業所のおばさま方のアイドル的存在だった。




「向井くーん ♡
一緒にご飯食べにいかない〜?」


暇な外交員達は、隙あらば、拓馬をランチに誘い出した。


「すみません。
これから、田中トレーナーとランチミーティングが入っちゃってて…また誘ってください」


拓馬は笑顔で返す。


「じゃあ、またカラオケ行こうよ!」
「また向井君の歌声聞きたいわぁ」



「喜んで。いつでも誘って下さい。僕、バンドやってるんで、一応歌とギターは得意なんです」








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