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夜が開けるまで

第2章 新人社員

拓馬の腕の中で、彼のドクンドクンという鼓動の早さが伝わってくる。

胸板に押し付けられ息が苦しくなった。




「やめて。
私はあなたの上司なのよ」


由紀は拓馬の身体を突き放すと困惑しながら言った





「こんなロープレに私が付き合えると思わないで。

しかも私は年もずっと上だわ」




由紀は立ち去ろうと背中を向けた。




すかさず拓馬が由紀の腕を掴んだ。



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