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遠距離愛

第4章 2人の…

彼がよく来ていると言う小さな喫茶店。
木の温もりがある優しい感じのお店だった。
金髪のロン毛でピアスだらけの彼が来ていたのを想像すると、ちょっと意外で面白かった。

それに気がついたのか彼は恥ずかしそうに
「俺のビジュアル笑うなよ」って一言

同窓会の日に感じた怖さとか不安はどんどん薄れていった。

食事をする時に大きな口をあけて美味しそうに食べるところ、人の目を真っ直ぐ見て話をするところ
何より笑顔が素敵で引き込まれていく

初めましてでもないし、久しぶりでもない
再開だけど、
実際は初めましてみたいなこの出会いに
彼に急速に惹かれていくようだった。

整った顔立ち
大きくて少し可愛い目

なんだろうドキドキする…

急に恥ずかしくなって下を向いてしまった

「もしかして嫌だった?」

ふいにそう聞かれた

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