非恋愛体質
第7章 蓮の事情
「いつ出発?」
「明日。」
「明日!?ずいぶん急なんだね…パスポートとった?忘れ物ない?大丈夫?」
「子供じゃないから!だいたいパスポートなきゃ就業ビザとれねーし。(笑)」
「そっか!そうだよね。(笑)」
「だからしばらくreaf行けないし、美奈子さんにも会えないけど、あんまり順也さん苛めないで仲良くしろよ。」
「寂しくなるね…また戻ってきたらいつでも顔出してよ。」
「うん、まぁいい男になって帰ってくるから。」
「あはは(笑)楽しみに待ってるから。体に気を付けてね。」
「じゃあ、そろそろ行くわ‼︎荷物もまとめなきゃなんないし。
…ところで公園なんか用あった?」
「ううん、用はないんだけど、桜咲いたかなと思って。いつもプラプラ散歩してから帰ってるんだけど、蓮くん見つけたから共連れしただけ(笑)」
「なんだそれ(笑)」
「じゃあ、またね‼︎頑張れ‼︎」
「おぅ。」
そして公園を離れる俺。バイバーイと声がきこえたけど、もう前を向いて歩くって決めたから、振り返らずに右手をあげた。
そして翌日、俺はロスに旅立った。