非恋愛体質
第8章 恋のライバル
片山航太side
俺は就職したばかりで右も左もわからないとき、春先輩が指導係だった。
春先輩の第一印象は…地味だし暗そう…だったかな(笑)
全然目を合わせてくれないし、だからじーっと見つめてみたら、すごい肌が透き通ってて、ベースはキレイな人なんだってすぐに気付いた。
だから、「春って名前めっちゃ可愛い‼︎」と言って、春先輩って呼ぶようにした。
そのときの春先輩、えっ?って顔してオドオドしてて可愛いかったんだよ。
そのあと仕事教えてもらったけど、すごく丁寧で分かり易かったし、ちょっとからかうとすぐ照れるから可愛くてしょーがない。
ひとり立ちするまでの半年くらい同じ仕事を担当していたから、春先輩と一緒に過ごす時間が多くて、最初は距離があったけど、だんだん春先輩も心を開いてくれて、笑顔を見せてくれるようになった。