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非恋愛体質

第8章 恋のライバル







カタカタカタ…
あともう少し…
昼間集中できなかったせいで、時刻は21時。



「お疲れ様です〜」



残業していた社員もどんどん帰宅していき、残っているのは私だけ。
直帰したのか課長の姿もなかった。



はぁ…



明日から、気まずいな…
なんで私あんな態度とっちゃったんだろう…



ダメダメ、集中しないと終わらない。



「はーる先輩っ‼︎お疲れ様‼︎」



「わー‼︎‼︎」



もう誰もいないと思っていたから、びっくりしすぎて椅子の上で飛び跳ねた。



振り返ると、ニコニコしてる片山君。
手には飲み物2つ。



「はい、これ。カフェラテ好きでしょ?」



そう言って手渡される。



「ありがとう…」



「月末でもないのに春先輩が残業してるの珍しいね。」



「あー…うん。明日現場に持っていく追加資料だから今日中に仕上げないといけなくて。残りは数字の打ち込みだけだからあとちょっとなんだけど。」



「ふーん…そうだ!手伝ってあげる!」



「えっ、いいよ。片山君まで帰るの遅くなっちゃう。」



「その代わりさ、仕事終わったら1杯飲み行こ?春先輩の奢りで(笑)」



そう言ってデスクの上にあったファイルを持って、向かえのデスクに座る彼。



「ありがとう…」




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