非恋愛体質
第5章 見極める力
「家どっち?」
「川沿いを真っ直ぐ行ったところです。お店も沢山あって、結構明るいので大丈夫ですよ。」
「いいから。行くよ!」
そう言って歩き出す蓮さん。
あっ…
後に続いて歩き出す。
「桜散っちゃったなー。」
「そうですね。満開のとき綺麗でしたよ。」
「そうだろうなぁ。こんだけ生えてたら迫力ありそうだわ。来年は満開見たいな。」
「ここ桜はオススメなんで是非。私、桜が散ったあと川に花弁が流れていくの見るのも好きなんです。
一面ピンクになってキラキラしてて。」
「そっか。」
蓮さんは優しく微笑んでくれる。