非恋愛体質
第7章 蓮の事情
今日、前田にランチを誘われたが断った。
正直、自分に気がありそうな女の相手をするのは面倒だ。
まぁ背も高くて顔も悪くないから、昔から言い寄られることは多い。
サッカーやってたときはファンクラブまであったらしい。
若気の至りもあって、遊んでいた時期はあったが、彼女は作ったことがない。
1回ヤッただけで彼女ヅラしてくる女もいたが、束縛されるのもキツかったし、いつのまにか人を好きになる気持ちなんて忘れていた。
そんなどうしようもない俺が、唯一好きになった人がいた。
いや、正直今でも好きだ。
今までのバチが当たったのか、一生報われることのないこの恋。