センシティブ♥ボーイ
第9章 圭ちゃんのレッスン
「おはよう。カエル」
「オハヨウオハヨウ…オハヨウ!」
インコのカエルに、餌を上げる。
美味しそうについばんで嬉しそうな顔をした。
「あー、カエルちゃん、うれしそう!」
「カナもわかるようになってきたね。インコにもちゃーんとお顔の表情があるんだよ」
「かわいいねーカエルちゃん」
ケタケタと笑うカナもかわいい。
4歳の妹なんて可愛くて仕方がない。
だけど、元気すぎるから、勉強の時は家にいられないんだけど。
「ねーね。おにいちゃん」
カエルに餌をあげ終えると、カナが見上げて僕のパジャマの裾を引っ張った。
「んー?」
「あのね。あのね…、このあいだの、ともだち!また…つれてきてほしい…」
なんだか恥ずかしそうに顔を赤らめて、もじもじと言う。
この間の友達。
僕に友達。
一瞬ぽかんとして、カナを見ると、小さな声で呟く。
「あ、あの…まさしくん…」
「ああ…、鈴木くんかあ。
………て、……?!」