テキストサイズ

センシティブ♥ボーイ

第9章 圭ちゃんのレッスン






『キスしたいとか、エッチしたいって願望は、普通は相手が好きだからできるもんだろ?
好きじゃなくてもやってる関係っていうのは、セフレっていうんだよ』



セックスフレンド。



初めて聞いた言葉だった。


『セフレがいる奴ってのはチャラいよ9割型』



僕は鈴木くんに好きなんて一言も言われていない。
当たり前だ。もともと脅されて始まった関係。

最近は脅されないけど、脅しは継続中なんだと思う。
いつもきもち良くって、鈴木くんが優しいから、すっかり忘れていた。


僕たちの関係はセフレなんだということに初めて気が付いた。

きっと鈴木くんは僕のことをセフレだと思っている。
好かれているとも思ってはいなかったけど、僕が鈴木くんにとってそういう対象なんだと気付かされた。


だから、哀しい。
どうして哀しいんだろう。

友達だと思いたかったから…?
それともチャラいと言われて自尊心が傷ついただけなのかな…。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ