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センシティブ♥ボーイ

第10章 セフレなんです







「崇史くんさ、一つ聞いていい?」

「はい…」


大体拭き終わって、タオルに色が付くと、外から坂本先生の声が聞こえてくる。

空気中にはまだ細かいチョークの粉が舞っていた。


「聖司とエッチなことしてるでしょ」

「あ………え…?!っげほッけほっけほっ」

「…表情見なくてもわかりやすいな」


驚いて思いっきりチョークの粉を吸ってしまった。
外からは楽しそうな先生の声が聞こえてくる。


「ち、ちがいますっ!」

「うーん、嘘が下手だな…はは」

「……っ」


圭ちゃんと同じことを言われた。
僕ってそんなにわかりやすいのかな…



「大丈夫だよ。先生、聖司のおじさんだしね、誰にも言わないし。
何となく、聖司みてて気が付いたんだよ。」

「す…すごいですね…」


坂本先生は勘が鋭いんだ。
もしかしたら、圭ちゃんと坂本先生が鋭いだけで、僕はそんなにわかりやすくないんじゃないかな…



「で?二人はもうさすがに付き合ったのかな?」

「………え?!」


つ、つ、つ、つ、付き合う?!



「そ、それはこ、こ、恋人ってこと…?ですか…?」

「…そうだね。恋人で合ってるよ」


ぶんぶんぶんと、見えていないのに首を思い切り振る。
恋人じゃない。
鈴木君はそんな対象として僕を見ていない。

だって…僕は……

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