センシティブ♥ボーイ
第10章 セフレなんです
「この間、僕が崇史君のこと泣かせちゃった後にくっつくかなあなんて、思ったんだけど……あれ?違うんだ?」
「そ、そんなっ恋人…とかじゃ…」
「今日の雰囲気見ても、この間とちょっと違うような気もしたんだけどなあ…」
なんだ、そっか、と先生がつぶやく。
僕は昨日の今日なので、また落ち込んでしまった。
「先生…誰にも言わないでもらえますか…?」
「うん?いいよ。……聖司にも?」
「す、鈴木君は…いいと思いますけど…」
「うん、わかった。何か悩み事があるのかな?」
先生は何でも分かる。
カウンセラーの人みたいだ。
先生なら、僕のこの気持ちの理由を、教えてくれるかもしれない。
僕は頷いて、カーテンを握った。
「僕………鈴木君の……せ、…セフレなんです………」