センシティブ♥ボーイ
第10章 セフレなんです
「…………。」
「……………。」
沈黙が暫く続いた。
先生に引かれちゃったかな…
涙が出そうになったけど、きゅっと堪える。
まだ、まだ続きがあるんだ。
これを相談しなきゃいけないんだ。
「それで……あの…」
僕が悲しい気持ちになっている理由を問おうとすると、
「あー…ちょっと、待ってね、崇史くん……」
少しだけ焦ったような先生の声が聞こえてきて。
カーテン越しに、様子を窺った。
服さえあれば、のぞけるのに…
するとすぐにどかどかと音が聞こえて。
シャッと思い切りカーテンが開けられたかと思うと、そこにいたのは、
怒った顔をした、
鈴木くんだった。