センシティブ♥ボーイ
第18章 僕の好きな人
「じゃ、じゃあ…僕…なにも……変わってないの…?」
そう呟くと、だんだん瞳がうるうるしてくる。
あ、やばい。
泣かせちゃうな、これ
そう思ったけど、一旦泣き始めると、勝手に泣き止むまでどうすることもできない。
「どうやったら…友達に…」
「セックスしなくなれば友達だね。ふつーの」
「そんな…」
セックスはしたいのかよ。
すげーなたかちゃん。
そんな真面目な顔をしておいて。
すっかりシュンとしてしまったので、仕方ないから話を聞いてあげることにした。
「なんでたかちゃんは、その鈴木くんとそういうことをするの?」
「え……?」
普通セフレがいる人ってのは、恋愛とか面倒くさい感情を持ち込みたくないけど、快楽を味わいたいとか、
何も考えられなくなるのがいいから、誰でもいいからしたい、とか。
そんな感じなんだろうけど。
たかちゃんが発した言葉は思っていたのと少しだけ違った。