センシティブ♥ボーイ
第18章 僕の好きな人
「ぼ、ぼく…すずきくんに触って欲しいんだもん…」
「……」
「隣にいたり、鈴木くんの笑顔見ると、なんだか心臓がキューっとして、なんだか…なんだか……触ってほしく…なる…から」
……なんだか、惚気けられている気がする。
笑顔見ると心臓がキューっとして?触って欲しくなるだあ?
馬鹿なんじゃないの、たかちゃん
勉強ができる人ってこれだから嫌だよ。
こういうことには馬鹿みたいに疎いんだから。
「たかちゃん、受験勉強する前に、恋愛について勉強したほうがいいよ」
「え…ど…して…?」
「たかちゃんさ、鈴木くんと一緒にいられると嬉しいでしょ?」
「うん…」
「僕との約束すっぽかすくらいに」
「ご、ごめん…」
ほんっとうに鈍感だな。
呆れるほど鈍感だよ。
「キスしたいって思うし、触って欲しいって思うし、キュンキュンするし、触りたいって思うでしょ?」
鈴木くんよくイライラしないな。
僕なら、もう嫌いになっているかもしれない。
いや、もうしびれ切らしてるかも。
この間なんか傷ついてたみたいだし。わはは
しょうがない。
友達のために教えてあげよう。
「たかちゃんそれはね、世間では好きっていうんだよ」