センシティブ♥ボーイ
第3章 これから毎日
一旦、下駄箱までツル達を見送って、誰もいなくなった放課後の教室まで戻った。
想像するだけで、なんかゾクゾクする。
ただの根暗だと思っていたけど、佐藤があんな秘密を持っているなんて。
体操も参加してみるものだと思う。
あいつ、ちゃんと待ってるかな。
脅したものの、俺は人を殴る趣味もないし、あいつの秘密をばらまこうとも思っていない。
あんなに面白い秘密をばらしたら、俺が損をするだけだ。
だけど、あいつは生真面目中の生真面目だから、俺の脅しを本気で受け取っているはずだ。
そっと、教室を覗くと、
「…あ…、」
いた。
………勉強してる。