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センシティブ♥ボーイ

第3章 これから毎日







ビクビクしてビビッてそわそわ待っているかと思ったのに、余裕で勉強してやがる。


俺も、ナメられたもんだ。




「おい。」


低い声で、後ろから声をかけると、やっとビクリと肩を震わせて佐藤は後ろを振り返った。



「す、すすす鈴木君…っ」



ガタっと大きな音を鳴らして立ち上がり身体をガチガチにしている様子を見て、溜飲を下げる。


……、なんだか気の毒になってきた




「…いくぞ。片付けろ」

「行くって…ど、どこに…っ?」

「…俺ん家」



そう一言告げると、さーっと顔が青くなっていくのが見るからにわかった。



そんなに、怖がらなくてもいいのに。

俺、そんなに強く言ってるつもりもねーんだけど。




「…ゆっくりでいい…」


焦りすぎて、入れようとする教科書を端から床に落としていく。
それでもっと慌てる佐藤を見て、なんか、もっと気の毒になった。




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