センシティブ♥ボーイ
第18章 僕の好きな人
「う、うん……僕好きだよ、鈴木くんのこと……」
……イラ。
「たかちゃん……いい加減俺は怒るよ?」
「ええ……」
ええ、じゃねーよ。
昔っからそうなんだから。
俺従兄弟じゃなかったら、絶対友達にならないタイプだからな。
「ある人と一緒にいれると嬉しいとか、触ってほしいだとかの好きって言う感情は、恋なんだよ!」
「こ、恋……」
なんか俺が恥ずかしくなってきた。
恋だの愛だの熱弁する日が来るなんて思っても見なかった
「そんな関係、絶対友達じゃないからね?」
「……で、でも…」
「あーもう!たかちゃん俺に触って欲しいとか思う?思わないでしょ?!思ってても言わないでよ、無理だから」
「でも…圭ちゃんは、従兄弟…だし」
「従兄弟とか関係ないから!!今時従兄弟とだって禁断の恋ってのがあるんだから!」
「で、でも…従兄弟とは一応結婚できるよね?だから禁断では…」
チッ
そういう無駄な知識はいらねーんだよ
ていうか、そこじゃねーだろ問題は
「……あのさ、」
「え……ま、待って……てことはつまり、僕は鈴木くんに恋してるってこと?!」
「…だから最初から言ってるじゃん」
たかちゃんは、みるみるうちに赤くなって、掌で顔を挟んだ。
どうしようどうしようと、呟いている。