センシティブ♥ボーイ
第3章 これから毎日
「お前、いっつも学校で勉強してねえ?なんで家でやんねーの?」
「い、家だとちょっと…っあの…集中してできないから…」
「なんで?」
話慣れていないのか、ぽつりぽつりと話していく。
なるべく、怖がられないようにやさしく聞いている。つもり。
「あ、あの…僕…妹がまだ小さくて…、今やんちゃ盛りみたいで…」
「へー、いくつ?」
「よ、4歳」
「……4歳?!」
まさかそんなに歳が離れていると思わなかったから、驚いて、大きな声を思わずあげると、佐藤は思い切り身体をビクリと震わせた。
「わ、悪い。
驚いて…」
「あ…う、ううん…」
そういう佐藤の手は震えていて。
まー、脅したのが悪いんだけど。
そんなにかぁ?
どうにかほぐしてやろうと思って、
「お前と似て敏感かもな」と、優しく言ってみたけど、逆効果で、顔を赤くして、目に涙を溜められてしまった。