センシティブ♥ボーイ
第19章 どうしよう
「………そっそんなわけ……ないよ!!」
「いやいやいや。だってなんだっけ?そいつの特徴…ちょっと見た目は怖くて…?」
「き、金髪で…背が…高くて…やさしくって…指…」
「ほら見ろ俺じゃんかよ」
優しいところと、指が綺麗だとかそこらへんのことはよくわからないけど。
まあ優しくはしてるつもりだし、指も…まあ、長いほうだと思うし。
大体、ここの学校に金髪のやつなんて俺以外にいねーよ。
お前より背が高い女子は…まあ、いるかも知んねーけど…
「だ、第一……鈴木くんは男の子…だし…っ僕が好きになるわけ…」
「その割に抱きついてきたり、キス強請ったりすんじゃねーか」
「………」
俺らの言い合いを坂本は苦笑いをしながら見ていた。
吹き出したものの、佐藤は隠すつもりらしいし、なんだか泣きそうになっているから、爆笑もしていられないんだと思う。
でも、もう追い詰めただろ。
あとは白状するだけ、なんて呑気に佐藤のことを見ていたら、
「……っ」
佐藤の瞳からはボロっと涙が溢れた。