センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
扉を開けて僕が入ると、まだ好き好きと言い続けていたカエルはこちらを向いた。
「スズキクンスキ……ア…」
あって言った?!
言ったらまずいことだって自覚あるの?!
インコってそんなに頭いいんだっけ?!
「熱は……すごそうだな」
「…~~~~っ」
いろんな意味で顔を赤くした僕を見て、困ったような顔をしてカエルの前に立っていた鈴木くんは笑った。
「スズキ…クン」
「カエル!!いいから!!もうご飯上げないよ!!」
そう言うと、僕に背を向ける。
いつからあんなに反抗的に……
「カエルー、いい子にしてたらカナちゃんがご飯くれるからなー」
「ゴハンゴハンアリガトウゴハン」
鈴木くんが声をかけると、カエルは前に向き直って、嬉しそうな顔をした。
なんだよう。
カエルがいけないんだろ。
すねちゃってさ。
「あんまり来られなくてごめんな。これ、今日と、昨日のノートな。」
「あ…ありがとう!」