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センシティブ♥ボーイ

第22章 蛙はカエル







「だって、あれだろ?確かインコってラウドコールだっけ?それだと思って言葉を返してんだろ?この部屋テレビとかなさそうだし。カナちゃんは俺のこと名前で呼んでるし、お前しかいねーじゃん」

「よ、よく知ってるんだね…鳥のこと…」




すばらしい推理力だ……こんな時に……


こんなに恥ずかしいことを、今まで唯一の友達だったカエルに喋られてしまうなんて…

裏切りだ。
これは、裏切りだ…

恥ずかしくって、俯いていると、鈴木くんは僕の頬を撫でてクスリと笑った。





「部屋でカエルが覚えちゃうほど、呟いたんだろ?スキスキって…」

「………っ」

「放課後会えなくなるの、寂しかったんだ?」

「……~っ」

「そんなに俺に触って欲しいんだ?」

「~~~~ッ///」

「うおっ」



恥ずかしくって、堪らず鈴木くんに抱きつく。

ぐりぐりと頭を擦り付けると、、鈴木くんはポンポンとあやすように僕の頭を撫でてくれた。




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