センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
「…俺も……佐藤に触りたかったよ。キスもしてーし。」
「…ほ、ほんとう…?」
僕だけじゃないの?
鈴木くんも……?
「まだ結構熱いな。
ほら、横になってろ。ゼリー買ってきたけど食べる?」
「う、うん…ありがとう…」
ギュッと抱きしめてくれていた腕が離れて、身体中が物寂しく感じた。
もっと…ぎゅって…してほしかったな…
ゼリーを袋から取り出す鈴木くんをじいっと見つめていると、目が合う。
「どうした?
なんか他にも買ってくるか?」
ブンブンと首を振る。
夜なのに、学校帰りに僕の家に寄ってくれたんだ。
いろんなものを買って、詰め込んだ袋を見て、なんだか胸がきゅうんとした。
どうしても我慢ができなくなる。
僕は布団をギュっと握って、鈴木くんを見つめた。
「鈴木くん……」
「んー?」
「キス…したら…だめ?」