センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
「ここにねー?こおやって、おいてあげるの!よい、しょっ」
「おー、食べてる食べてる」
「おいしそうでしょう?おいしそうでしょう?」
「いっぱいたべてんなー!」
鈴木くんとカナの話す声が聞こえる。
もう、あんまり食べさせないようにしてるのに…!
カナってば、もしかして僕がいない時ご飯ばっかり上げてるんじゃ…
「ねえ、ねえ?あのね、まめはね、はつじょうをうながすんだって!」
か、カナぁ…
発情だなんて、なんてこと鈴木くんに言ってるんだよ…っ
「おー、カナちゃん、難しい言葉知ってんだなぁ。すげえなあ」
「すごい?カナすごい?」
「おう。すごいぞー?将来兄ちゃんより優秀になるかもな」
自分の発情も抑えながら、ドキドキしている横で、鈴木くんとカナはすっかり会話を楽しんでいる。
カナは鈴木くんを思っている以上に気に入っているみたいだ。